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ワタの実

2015.8.28(金)  晴れ
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 大阪・船場界隈の名建築めぐりのツアーに参加。昭和4年竣工の綿業会館に行ってきました。大阪の空襲で一帯は焼け野原となりましたが、鉄筋コンクリートの強み。今も現役のビルです。圧巻は綿花のバックの釉薬タイルの壁。6月に行った神戸のジェームズ邸で見て感動したのと同じ泰山タイルです。
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 内部の各部屋は、会員の好みに応じて使えるようにと、欧米の様々な建築様式を模して造られているとか。タイルの部屋は「ジャコビアン風」の談話室。玄関は「イタリアンルネサンス」
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 ここは何だったか? 天井に石膏の鳥と花。
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 周囲の木のように見えるのは、イランだったかの大理石。時計の文字盤のうっすらと緑色なのも大理石。床にはアンモナイトの化石がある大理石。一階などは沖縄の大理石だと説明がありました。大阪が繁栄していた頃の豪華な建築で、国の重要文化財になっています。
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 ここでランチを食べた後、古い建築を見ながら歩いて、「船場ビルヂング」へ。大正14年建築の、賃貸住宅と貸事務所が一緒になっている、当時最先端の集合住宅です。ちょっと日本離れした、素敵な空間ですね。地面は木製煉瓦(?)。
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 次に「芝川ビルヂング」。ここも今も使われているので、遠慮っぽく見学。ビアガーデンに使われている屋上で説明を聞いて解散。お店をのぞきながら下りました。
 この建物は戦前にはニッカウヰスキーの大阪出張所となっており、ビルのオーナーはニッカの大株主として、マッサンの支援者だったとか。
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by kochira703 | 2015-08-28 23:01 | Comments(4)
Commented by small-talk at 2015-08-30 11:30
天下の台所らしく、歴史ある洋館があるのですね。

この夏、徳島へ行くにあたって、どのような経路で行くか検討したのですが、東京から徳島市内ならば、淡路島経由が一番早いのですね。
阿波踊りの時期だったので混雑を避け、瀬戸大橋経由にしましたが。
でも、淡路島を通過するだけなんて、ちょっと勿体ないですよね。
話が逸れてしまったのですが、淡路から京阪神って、東京と横浜くらいの距離感なのですよね。
Commented by kochira703 at 2015-08-30 21:53
そうそう、通過するだけなんてもったいないですよ。
淡路にもいい所がいっぱいありますよ。美味しいものもね。
ぜひお越しください。ご案内します。
淡路島も橋ができて京阪神が近くなりました。
うちは南の端だから神戸に1時間以上かかりますが、北の方だと通勤通学圏内です。
南淡路からも直通バスがあるからみなさん通勤しています。
でも神戸までは気軽に行けるけど、大阪京都はやっぱり遠いかな。
Commented by 夕菅 at 2015-08-30 21:58 x
綿業会館も芝川ビルヂングも建物全体がアートですね!
またあの泰山タイルなんですね!
こういうのを見るとゾクゾクします。すばらしい!!!
Commented by kochira703 at 2015-08-31 21:35
泰山タイルっていいですね。
釉薬の掛かり具合で、一つ一つのタイルの表情が違っています。
こんな芸術的なタイルを生産していた会社が、倒産してしまったというのは、時代の流れと言えばそれまでですが、何とももったいない。
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